私は一応バート語学習者を名乗っており、様々なログを眺めていたらCONCILIVM PHĒTĀTISに入れられるなどした。さてその割には何も覚えていない。とりあえず有名例文であるアリスの読解やら暗記やら伐化燐字文訳やらやっていきたい。
grammar.htmlに原文があったのでもってこよう。
なるほど。
文章、なんと読まないと読めないので読む。
えー"ṣonáronázákátá epaḍi hína hemakátá alic"か。読むか。
一単語目、ṣonáronázákátá。-kátáって語尾あったな。辞書に曰く指示・固有過去分詞。ṣonáronáúḷで「〜(不定詞+ema, または対格)を不思議に思う」って動作動詞か。-zá-何? へー使役化接辞。じゃあ「不思議に思わせた」。は? 「不思議の国」でしょ? 状態動詞でとって「不思議に思わせるような」にしたいが?
wátimilíju ghitto: -zá-、動作動詞って制約あったっけ、ṣonáronáúḷって状態動詞だから使役化しても... え、動作動詞? じゃあ使役化したら状態動詞になるんでしょ。
やったー(白目)。使役化して動作/瞬間/状態のどれになるか非自明なのか。
wátimilíju ghitto: ṣonáronázá- に「不思議に思わせる」(動作動詞)と「不思議である」(状態動詞)の両方を語義として載せるべきなんだよな
なるほど。比喩的な使役了解。
MMMMMMH MMM-MH MHMH MLかな。
あれ、alicなのにhemakátá(hemúḷの指示・固有過去分詞)なの? hemazená alicじゃないんか。
wátimilíju ghitto: えーとhemúḷには指示・固有しかないとすると...矛盾が生じるから、えー「分詞が修飾する名詞がその分詞にとっての主語であるとき、分詞の前に名詞が出てこないので指示・固有になる」とすれば解決ですね。なんと反例がない。この規則、後で間違えそう。
今になってアリス文から規則が生成されるのウケるな。
えー"alic sáhomá woghiti cájau ṣomaḍi hína ṣíkahazená hem. "。
alic: 子音幹名詞alic + 単数主格語尾-∅「アリスは」
sáhomá woghiti cájau: 母音幹名詞sá + 単数属格語尾-homá, 子音幹名詞woghit + 単数後置格語尾-i, 後置詞cájau「姉妹と共に」ここのsáhomáは性質属格の典型例sáhomá woghit「女はらから」。
ṣomaḍi hína: 母音幹ṣoma + 単数後置格語尾-ḍi, 後置格hína「土手で」
ṣíkahazená hem: 状態動詞ṣíkahúḷの第III幹ṣíkaha- + 過去分詞語尾・三人称・女性-zená, 完了マーカーhem「座っていた」
なるほど。ピッチは HL MMM-MMM-MH MMM-MH MMMMH F だな。
"ṣiṇṇa, baukká kolidhel cákíkakátá hem."。
"ṣiṇṇa, baukká kolidhel"は「しかし、段々と疲れを」でよい。
その次の"cákíkakátá hem"は過去分詞・三人称・中性+hem形だが、形の上ではcákíkaúḷとcákíkúḷのどちらかわからない。
まあ、そもそも対格をとるのが動作動詞cákíkaúḷだけなのでcákíkaúḷの過去完了の非人称文。
直訳は「しかし、段々と疲れを訪れさせた」だが、「しかし、段々と疲れがきてしまった」とかでいいんじゃないでしょうか。
ピッチはṣiṇṇaを文末音調にせずに MH MH MHMH MMHMH F か。
"lásihomá káṇa jo ríkahomá káṇaḍi hína ká aghauṭadhel nána sáhomá woghit ákaze aḍuhazozená hem."。
えー名詞接続詞の前の名詞は無格なので、"lásihomá káṇa jo ríkahomá káṇaḍi hína"「一度か二度か」は当然。
その次のká、形容詞の後でもないしnánaの前でもないのでkではない。「彼女は」。
えーとその次のnána句は…ákazeが名詞っぽくないので"aghauṭadhel nána sáhomá woghit ákaze"までか。ákazeは動作動詞ákúḷしかありえないから、現在形の三人称・女性。「姉妹が読んでいる本を」か。
残りの"aḍuhazozená hem"は、動作動詞aḍuhazoúḷの過去形・三人称・女性「見た」。
ピッチは MHMH MM-H MHMH MMM-MH MMHMH MH MMM-MH MMH MMMMMH F か。